ペリドット

八月の誕生石
 なお「橄欖石(かんらんせき)」とは鉱物としての名称で、
 この中の宝石として扱われるものが「ペリドット」と呼ばれます。
 
■ 一般にはライムグリーンやオリーブグリーンと称される緑色をしています。
 これは含有する鉄分によって現れる色です。
 太陽の下では「金色を帯びた緑色」ともいわれ、「太陽の石」と言われます。
 
■ 照明の下でも美しく輝くことから「夜のエメラルド」「イブニング・エメラルド」とも言われます。

■ 歴史上でも中世ヨーロッパで十字軍が紅海のセントジョンズ島から持ち帰り、「十字軍のエメラルド」、
 希望の石とされていました。ちなみに現在のセントジョンズ島では採掘が禁止されているそうです。

■ ペリドットの歴史は古く、最初に採掘したのは古代エジプト人だといわれます。
 古代エジプトではファラオの崇拝物となっていました。
 また、隕石にもまれに含まれていることがあります。
 ちなみに現代では、この隕石から採取されたペリドットは「パラサイティック・ペリドット」として稀に
 市場に流通しています。

■ 最後に「ハワイアン・ダイアモンド」という名称もあります。
 有名な「ダイヤモンド・ヘッド」はハワイのオワフ島の岬の先端がキラキラ光ることでそう名付けられたのですが、
 実はこの光っているのがペリドットだったのです。
 ハワイではキラウェア火山の女神「ペレ」の涙、とも呼ばれています。