フォボス 〜Phobos〜 

ギリシャ神話に登場する、恐怖の神。あるいは敗走の神。
名前はフォボス、ポボス、あるいはラテン語でフォブス(Phobus)
名前は「敗走」の意味で、元は敗走の神であったが、転じて混乱、恐怖の神となった。
常に父である軍神アレス(アーレス)に従属している。
兄弟のデイモス(恐怖の神)、伯母のエニュオ(戦の女神)、やはり伯母のエリス(不和と争いの女神)などがアレスと共に戦っている。
戦いの神ばかりかと思いきや、兄弟には調和の神ハルモニアもいる。

 

【出生】
父はアレス(軍神)
母はアフロディーテ(美の女神)

【系譜略図】
アレス
  ┣ フォボス
  ┣ デイモス
  ┣ ハルモニア(調和の女神)
アフロディーテ

 

【関連項目】
デイモス

 

【関連雑学】
ローマ神話におけるティモールと同一視されている。
火星の第一衛星の名前の由来。
 アメリカの天文学者アサフ・ホールによって発見・命名された。
 衛星フォボスは低い軌道(=火星に近いところを回っている)のため、徐々に
 火星に引き寄せられている。いずれ激突するか、環になると言われている。
 フォボスの公転速度は、火星の自転速度より速い。
 よって、火星にいると、フォボスという月が、一日二回西から昇り、早いスピー
 ドで東へ沈んでいくことになる。
ロシアが打ち上げた火星探査機の名前。
 火星と衛星フォボスた調査するため「フォボス」と名づけられた。
 1号と2号が打ち上げられたが、成果はいまひとつだった。