テティス 〜Thetis〜 

ネレイデス(ネレウスの娘たちの総称)のひとり。海の精霊。
アキレウス(アキレス)の母。
テティスとペレウスの結婚式では、唯一宴席に招かれなかった争いの神エリスが、林檎を投げ込んで、三女神が争いを始め、トロイ戦争の発端となった。
また鍛冶の神ヘパイストスが海に捨てられたとき、エウリュノメ(オケアニスのひとり)とともに拾って育てたという。のちにアキレウスのためにヘパイストスは武器や鎧を作っている。

 

【出生】
父はネレウス(ポントスとガイアの息子。ほぼ最初の海の神)
母はドーリス(オケアニス=オケアノスの娘のひとり)

 

【系譜略図】
ネレウス
  ┣ テティス
  ┣ アムピトリテ(ポセイドンの妻)
ドーリス

 

【関連項目】
オケアノス

 

【関連雑学】
ネレイデス。
  ネレウスとドーリスの娘たちのことを指す。
  たくさんいて、すべて美しい娘という。
  王妃カシオペアが、娘のアンドロメダはネレイデスたちより美しいといって
  ポセイドンを怒らせたのは有名。(ポセイドンの妻はネレイデスのひとり、
  いるか座の神話に登場するアムピトリテがいる)
小惑星17の名前の由来。
  ドイツの天文学者ロベルト・ルターによって発見・命名された。
  小惑星とは発見されているだけで20万体以上あり、名前がついているのは
  そのうち1万5千体程度。
小惑星の名前