オケアノス 〜Oceanus〜 

ティーターン十二柱のひとりで長兄。
海の神で、古代ギリシャでは海も川もすべて、オケアノスの支流とされていた。
ティターン十二柱のひとり弟のクロノスが、父ウラノスから王位を簒奪したときも、同じく弟クロノスがその息子ゼウスに王権を奪われたとき(ティタノマキア)も、争いを嫌い戦いに参加しなかったり、降伏を進めたりしている。

 

【出生】
父はウラノス(全世界を最初に統べた神。天空神)
母はガイア(原初の四神のひとり。大地神。ウラノスの妻だが母でもある)
同じく海の神である妹テテュスを妻とし、たくさんの娘をもうけ、娘はほとんど水や森の女神である。娘たちのことを総称して「オケアニス」(オケアノスの娘)という。息子たちはほぼ全員河の神である。

 

【系譜略図】
ウラノス
  ┣ オケアノス(他ティターン十二柱が弟妹)
ガイア

 

【関連項目】
ティターン十二柱
テテュス
メティス

 

【関連雑学】
英語の「海 ocean (オーシャン)」は、オーケアノスの名に由来する。
小惑星48の名前の由来。
  小惑星48 ドリス(Doris)は、オケアノスの娘、オケアニスのひとり。
小惑星437の名前の由来。
  小惑星437 ロディア(Rhodia)は、オケアノスの娘、オケアニスのひとり。
  小惑星とは発見されているだけで20万体以上あり、名前がついているのは
  そのうち1万5千体程度。
小惑星の名前