イアペトス 〜Iapetus〜
ティターン十二柱のひとりの男神。
アトラス、プロメテウス、エピメテウス、メノイティオスなどの父。
ティタノマキアの際は息子たちと激しくゼウスに対抗したといわれている。
が、ティターンはゼウスに敗れて、イアペトスはタルタロスの領域に幽閉された。
一緒にタルタロスに落とされたのはメノイティオス。
(アトラスは天空を背負わされ、プロメテウスはカウカソス山に磔になり、エピメテウスはパンドラを贈られることになる)
|
【出生】
父はウラノス(全世界を最初に統べた神。天空神)
母はガイア(原初の四神のひとり。大地神。ウラノスの妻だが母でもある)
妻はクリュメネ (このクリュメネは、イアペトスの兄弟であるオケアノスとテティスの娘である。ギリシャ神話には「クリュメネ」と言う名前の女神が五人以上いるので混乱しやすい)
または妻はアシアー。
クリュメネとアシアーは同一人物であるという説が強い。どちらもイアペトスの妻で、アトラスたち四人の母とされているため。
【系譜略図】
ウラノス
┣ イアペトス(他ティターン十二柱が弟妹)
┃
┣ オケアノス
┃ ┣ クリュメネ(またはアシアー)
┣ テティス
ガイア
【関連項目】
■ ティターン十二柱
■ アシアー
【関連雑学】
土星第八衛星の名前の由来。
土星の衛星の中で三番目に大きく、自転周期と公転周期がほぼ一致
しているため、地球から見た月の動きと似ているところがある。
土星観測で特に功績を残す天文家、カッシーニが発見した衛星のひとつ。
|